慢性肝炎のライフスタイル

C型肝炎の基礎知識

ライフスタイル(安静)
慢性肝炎の場合、急性増悪の所見がなければ、規則正しい生活(食事や休養・
睡眠)を送っていただくかぎり、極端な安静は必要ないと考えます。また、よほ
どの重労働や不規則なお仕事でない限り、勤務・就労に制限はありません。た
だし、定期的に病院での検査(血液検査・超音波検査など)はお受け下さい。
症状や検査上問題ない状態で過度の安静(自宅でずっと寝ているなど)をとる
と、筋肉・筋力の低下、運動能の低下、心肺機能の低下など、かえってお体に
マイナスとなると思います。また、医師に「食後の安静」を指導されたことがあ

るかと思います(たとえば「食事の後は1時間くらい横になって・・・」など)。これ
は肝臓自体の安静や、肝臓を流れる血流量の維持のためと思われます。しか
し実際は、症状や検査所見が安定した慢性肝炎の患者さんでは、立っても横
になっても肝臓の血流量の変化はわずかなもので、肝臓の機能を悪化させる
ほどのものではありません。ですから、症状や肝機能が安定している患者さん
は、日常の常識的な行動をされる限り、食後に長い間横になるなどの必要は
ないと思います。ただし食後すぐに激しい運動を続けることな
どは止めた方がいいでしょう。

C型肝炎と飲酒
飲酒の習慣があるC型慢性肝炎の患者さんは、病院で「お酒は止めましょう」と
言われると思います。それでは、アルコールはC型慢性肝炎にどのような影響
を及ぼすのでしょうか。まず、一般にお酒を飲む習慣がない人に比べ、習慣的
に多量に飲酒をする方は、肝障害が明らかに進展します。アルコール摂取に
よりHCV-RNAの量が増加するという報告があり、アルコールはC型肝炎ウイル
スの増殖を招き、その結果、肝機能を増悪させて病状の進行を早めると考えら
れているのです。逆に禁酒するとHCV-RNAの量が低下し、肝機能は改善しま

す。ですから、飲酒の習慣を止められない患者さんは、インターフェロンの投与
の適応も難しくなります。原則としてC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬
変の患者さんには禁酒をするようおすすめします。しかし実際の医療現場では、
様々な性格や職種の患者さん、そして独自の「生き様」をお持ちの患者さんが
お見えになりますから、病状によっては少量の飲酒を許可する場合もあり、我々
にとってもなかなか難しい課題です。
    





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